膝の痛みでご相談を受けるとき、最初にお聞きするのは「どこが痛みますか」です。
膝は、外側・内側・お皿の下で、痛みの意味が変わります。同じ「膝が痛い」でも、確かめる場所も進め方も違ってきます。
膝を軽く曲げて、押してみてください
椅子に座り、膝を90度くらいに曲げます。その状態で、次の3か所を順に押してみてください。
- 膝の外側(太ももの外側から膝に向かった、骨の出っ張りのあたり)
- 膝の内側、少し下(すねの内側、膝から3〜5cm下)
- お皿のすぐ下(膝のお皿から、すねに向かう部分)
どこでいちばん反応が出るか。それが手がかりになります。
外側が痛む|腸脛靭帯炎
太ももの外側を、骨盤から膝まで走る「腸脛靭帯」という組織があります。膝を曲げ伸ばしするたびに、この靭帯が膝の外側の骨の出っ張りを乗り越えます。
この摩擦が繰り返されると、痛みが出ます。ランニングで起こりやすいことから、ランナー膝とも呼ばれます。
こんな出方をします
- 走り始めは平気で、ある程度走ってから痛くなる
- 下り坂や階段の下りでつらい
- 膝を軽く曲げた角度でいちばん痛む
- お尻や太ももの外側が硬い
POINT
「走り始めより、途中から痛くなる」というのが特徴的です。摩擦が積み重なって痛みが出るため、距離が伸びるほどつらくなります。
内側の少し下が痛む|鵞足炎
膝の内側、少し下の部分に、太ももから来る3つの筋肉の腱が集まって付着しています。その形がガチョウの足に似ていることから「鵞足(がそく)」と呼ばれます。
ここに負担が集まると痛みが出ます。ランニング、水泳の平泳ぎ、方向転換の多い競技に見られます。
こんな出方をします
- 膝の内側、少し下を押すとピンポイントで痛い
- 階段の上り下りで痛む
- 膝を曲げ伸ばしすると引っかかる感じがある
- О脚傾向がある
お皿の下が痛む|ジャンパー膝
お皿の下からすねにつながる腱(膝蓋腱)に、ジャンプや急な踏み込みの繰り返しで負担が集まります。
バスケットボール、バレーボール、サッカーなど、跳ぶ・止まる動作の多い競技に多く見られます。
こんな出方をします


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