すねの内側が痛い|4つの原因と自分でできる見分け方

結論

すねの内側が痛むとき、考えられる原因は主に4つです。

見分ける最大のポイントは「痛む範囲の広さ」。広い範囲ならシンスプリント、一点に集中するなら疲労骨折を疑います。

一点が飛び上がるほど痛い、夜も痛む、腫れている。この場合は走るのを止めて整形外科へ行ってください。

「すねの内側が痛い」で調べる方の多くは、まだ病名を知りません。部活やランニングで痛くなって、何なのか分からないまま検索している。

この記事では、考えられる4つの原因と、自分で確かめる方法をお伝えします。

まず、指でなぞってみてください

原因を絞り込む前に、痛む範囲を確かめます。これが最も重要な手がかりです。

  1. 椅子に座り、痛むほうの脚を軽く曲げます
  2. すねの内側のふち(骨と筋肉の境目)を指で探します
  3. 膝の下から、くるぶしに向かってゆっくりなぞります
  4. どこでいちばん痛むか、痛む範囲はどのくらいか確認します

POINT

「このあたり全体」なのか、「ここ」と一点を指せるのか。この違いが、対応を分けます。

原因1|シンスプリント

もっとも多い原因です。正式には「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれます。

すねの内側には、足首や足の指を動かす筋肉が付着しています。走るたびに、この付着部が引っぱられる。繰り返されると、骨を覆う膜(骨膜)に負担が集まります。

こんな特徴があります
  • すねの内側を押すと、5cm以上にわたって広く痛む
  • 走り始めに痛み、途中で少し軽くなる
  • 練習量が増えた時期から出はじめた
  • 安静にしていれば痛まない
  • 部活やランニングをしている
起こりやすい条件
  • 練習量が急に増えた(夏休み、大会前、入部直後)
  • 硬い路面や体育館の床での練習が続いた
  • シューズを買い替えた、ソールがすり減っている
  • ふくらはぎが硬く、足首を上に反らせにくい
  • 土踏まずが低い、着地で足が内側に倒れる
  • 身長が急に伸びた時期と重なっている
原因2|疲労骨折

シンスプリントと最も間違えやすく、最も注意が必要な原因です。

同じ「すねの内側が痛い」で現れますが、対応がまったく違います。取り違えたまま走り続けると、骨が折れます。

見分けるサイン
シンスプリント疲労骨折
痛む範囲5cm以上、広い一点、狭い
痛みの強さ押すと痛い程度飛び上がるほど痛い
片脚ジャンプ響かないことが多いその一点に強く響く
安静時痛まない夜も痛むことがある
腫れ・熱感ほとんどないあることがある
次にあてはまる場合は、走るのを止めて整形外科へ
  • すねの一点を押すと、飛び上がるほど痛い
  • その場で片脚ジャンプをすると、その一点に響く
  • 安静にしていても、夜も痛む
  • 痛む場所が腫れている、熱を持っている
  • 痛みで体重をかけられない

疲労骨折は、発症から2〜3週間経たないとレントゲンに写らないことがあります。「異常なし」と言われても症状が続く場合は、医師に「疲労骨折を疑っている」とお伝えください。MRIが必要になることもあります。

原因3|コンパートメント症候群

頻度は高くありませんが、知っておいてほしい原因です。

すねの筋肉は、いくつかの区画(コンパートメント)に分かれて、硬い膜で包まれています。運動で筋肉が膨らんだとき、この区画の中で圧力が高まりすぎると、痛みやしびれが出ます。

こんな特徴があります
  • 運動中や運動直後に、すねが張って痛む
  • 休むと数十分で軽くなる
  • しびれや、足の感覚が鈍い感じをともなう
  • すね全体がパンパンに張る
急性の場合は緊急です
  • 強打や骨折の直後に、急激に腫れて激痛が出た
  • 足の感覚がなくなってきた
  • 足の色が悪い、冷たい

急性コンパートメント症候群は、放置すると組織が壊死する危険があります。すぐに救急を受診してください。

原因4|後脛骨筋腱の炎症

すねの内側からくるぶしの後ろを通り、土踏まずにつながる腱があります。後脛骨筋腱です。

土踏まずを支える働きをしているため、扁平足の方や、着地で足が内側に倒れる方に負担が集まりやすくなります。

こんな特徴があります
  • すねの内側から、内くるぶしの後ろにかけて痛む
  • つま先立ちをすると痛む
  • 土踏まずが落ちてきた気がする
  • 長く歩いた日につらくなる

シンスプリントより痛む位置が下(くるぶし寄り)なのが見分けるポイントです。

4つの見分け方まとめ
原因痛む場所特徴
シンスプリント すね内側の広い範囲 走り始めに痛み、途中で軽くなる
疲労骨折 すねの一点 押すと激痛、夜も痛む
コンパートメント症候群 すね全体が張る 運動中に痛み、休むと軽くなる。しびれ
後脛骨筋腱の炎症 内くるぶしの後ろ寄り つま先立ちで痛む
今日からできること

疲労骨折を疑うサインがない場合、次の3つを試してみてください。

1. ふくらはぎのストレッチ(2種類)

壁に両手をつき、痛むほうの脚を後ろへ引きます。かかとを床につけたまま、まず膝を伸ばして20〜30秒。次に膝を軽く曲げて20〜30秒。

すねの内側に付く筋肉は、ふくらはぎとつながっています。お風呂上がりが最も伸びやすいタイミングです。

2. 足指でタオルをたぐる

床にタオルを敷き、足の指だけでたぐり寄せます。左右10回ずつ。土踏まずが働くようになると、着地でのすねへの負担が変わってきます。

3. 練習量と路面を見直す

走行距離は週10%以上増やさないのが目安です。アスファルトや体育館の床が続く時期は、土や芝を混ぜるだけでも負担が変わります。

※感じ方には個人差があります。痛みが強く出る場合はすぐに中止してください。
※無理のない範囲で行ってください。

よくある質問

湿布を貼れば治まりますか?

一時的に痛みが和らぐことはありますが、負担のかかり方そのものは変わりません。練習を再開すれば同じことが起こります。湿布と並行して、ふくらはぎのストレッチと練習環境の見直しを進めてください。

走らなければ大丈夫ですか?

安静にしていれば痛みは落ち着きます。ただ、再開したときに同じ負担がかかれば戻ります。休んでいる期間に、ふくらはぎの硬さや足のアーチを見直しておくことが大切です。

両脚とも痛いのですが

シンスプリントは両脚に出ることもあります。ただ、急に両脚同時に出た場合や、しびれをともなう場合は別の原因も考えられます。一度医療機関で確認してください。

中学生の子どもが痛がっています

成長期は、骨が伸びる速さに筋肉が追いつかない時期があります。ふくらはぎが相対的に硬くなり、すねへの負担が増えます。この時期に練習量が増えると条件が重なります。まず疲労骨折でないかを確かめてください。

何科に行けばいいですか?

整形外科です。レントゲンやMRIで、疲労骨折の有無を確認できます。診断がつけば、その後の選択肢がはっきりします。

当院での進め方

かふう西台整骨院では、まずすねの内側を指でなぞって痛みの範囲を確かめます。広い範囲なのか、一点なのか。ここで対応が分かれるからです。

疲労骨折を疑うサインがある場合は、施術より先に整形外科の受診をご案内します。病院に行くべき方を通わせ続けるのは、私たちの仕事ではないと考えています。

シンスプリントと判断した場合も、すねそのものに鍼を刺すことはありません。離れた場所のツボを使い、押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。

院長は「腕と足の鍼灸治療協会」の会員として、シンスプリントの鍼灸を修めています。また現在もS.CインテルナシオナルでU-15のコーチを務めています。練習がどう組まれ、大会前に何が起きるのか。指導する側として現場にいるからこそ、分かることがあります。

※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。

すねの痛みで
お困りではありませんか

かふう西台整骨院では、押して痛い場所を確かめてから施術します。
当院でお受けできる状態かどうかも含めて、お答えします。

かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL 072-779-5345
完全予約制/駐車場1台あり/腕と足の鍼灸治療協会 会員院

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