結論
足首が硬いと、その負担は上下に逃げます。
下に逃げれば足裏、上に逃げれば膝。アキレス腱やすねにも張力が集まります。足首だけの問題では終わりません。
確かめ方は簡単です。かかとを床につけたまま、しゃがめるかどうか。
しゃがむとかかとが浮く。後ろに倒れそうになる。和式トイレが使えない。
これは足首を上に反らせる動き(背屈)が制限されている状態です。この記事では、その影響と取り戻す方法をお伝えします。
足を肩幅に開き、かかとを床につけたままゆっくりしゃがみます。
かかとが浮く、後ろに倒れそうになる。この場合、足首の動きが制限されています。
壁の前に立ち、つま先を壁から10cm離します。
かかとを床につけたまま、膝を壁に近づけてください。触れるかどうか。
触れたら、つま先を12cmに広げてもう一度。これを続けて、限界の距離を測ります。
目安は10cm以上。左右差があれば、そちらが硬い側です。
POINT
テスト2は、数字で記録できるのが利点です。「右8cm、左12cm」のようにメモしておけば、2週間後の変化が分かります。
歩く、走る、しゃがむ。どの動作でも、足首は一定の角度まで曲がる必要があります。
そこが動かなければ、他の場所が代わりに動きます。
| 逃げ場 | 起こること |
|---|---|
| 足裏 | 土踏まずが潰れて、足底筋膜が引き伸ばされます |
| アキレス腱 | ふくらはぎが硬いまま走ると、腱に張力が集中します |
| すねの内側 | 着地のたびに、すねに付く筋肉が引っぱられます |
| 膝 | しゃがむときに膝が前に出すぎ、お皿の下に負担がかかります |
| 腰 | しゃがめないぶん、腰を丸めて代償します |
足底筋膜炎、アキレス腱炎、シンスプリント。この3つに共通する背景が、足首の硬さです。
もっとも多い理由です。
捻挫のあとは、腫れと痛みで足首を動かさない期間ができます。その間に、関節の周りが固まる。痛みが引いてから動きを取り戻す作業をしないと、硬いまま残ります。
何年も前の捻挫が、今の硬さの原因になっていることがよくあります。
ふくらはぎの筋肉は、アキレス腱を通じてかかとにつながっています。ここが硬いと、足首を反らせる動きにブレーキがかかります。
デスクワーク、立ち仕事、ヒールの常用。いずれもふくらはぎを縮んだ状態にします。
すねの骨と足の骨の間には、わずかな滑りの動きがあります。捻挫や長期間の固定で、この滑りが出にくくなることがあります。
筋肉を伸ばすだけでは変わらないタイプです。
- 壁に両手をつき、硬いほうの脚を後ろへ引きます
- かかとを床につけたまま、膝を伸ばして20〜30秒
- 次に、膝を軽く曲げて20〜30秒
- 左右2セットずつ
膝を伸ばすほうで腓腹筋、曲げるほうでヒラメ筋が伸びます。足首の硬さには、膝を曲げるほうが効きます。ヒラメ筋が背屈を直接制限しているためです。
- 壁の前に立ち、つま先を壁から10cm離します
- かかとを床につけたまま、膝を壁に向かってゆっくり押します
- 壁に触れたら1秒キープ、戻す
- 10回。その後、つま先を12cmに広げてもう10回
テスト2をそのまま運動にしたものです。測りながら鍛えられるので、変化が見えやすい。
椅子に座り、ゴルフボールを土踏まずの下で3分ほど転がします。
足底からふくらはぎ、アキレス腱はひと続きにつながっています。足裏が硬いままだと、足首の動きも出にくい。
※感じ方には個人差があります。痛みが強く出る場合はすぐに中止してください。
※無理のない範囲で行ってください。
テスト2の距離を記録しておき、2週間後にもう一度測ります。
- 距離が伸びた → 筋肉の硬さが要因。続けてください
- まったく変わらない → 関節の動き自体が制限されている可能性
- 左右差が縮まらない → 同上
ストレッチで変わらないタイプは、筋肉ではなく関節そのものにアプローチする必要があります。
- 足首の前側で、骨がぶつかるような痛みがある
- 曲げようとすると「詰まる」感覚が強い
- 足首が腫れている、熱を持っている
- 過去に骨折や重度の捻挫をしている
- ストレッチを続けても、まったく変化がない
骨の変形や、関節内の問題が隠れていることがあります。画像で確認できるのは医療機関だけです。
どのくらいで変わりますか?
状態によります。筋肉の硬さが要因なら、2週間で距離の変化を感じる方もいます。関節の動きが制限されている場合は、時間がかかります。まず2週間、測りながら続けてみてください。
毎日やったほうがいいですか?
毎日で構いません。お風呂上がり10分以内が、もっとも伸びやすいタイミングです。朝晩2回できれば理想ですが、続けることのほうが大切です。
子どもの足首が硬いのですが
成長期は、骨が伸びる速さに筋肉が追いつきません。一時的に硬くなる時期があります。この時期に練習量が増えると、シンスプリントやオスグッドにつながりやすい。ストレッチを習慣にしておくことをおすすめします。
和式トイレが使えません。これも同じですか?
同じ理由であることが多いです。深くしゃがむには、足首がかなりの角度まで曲がる必要があります。かかとを浮かせれば座れますが、それだと膝や腰に負担が回ります。
ヒールをよく履きます。影響しますか?
かかとが上がった状態が続くと、ふくらはぎは縮んだまま固まります。毎日履く方は、脱いだあとにストレッチを入れてください。
かふう西台整骨院では、壁に膝を近づけるテストで、左右差を実際に測ります。数字で記録するので、変化が見えます。
あわせて、ふくらはぎの硬さ、足のアーチ、しゃがむ動作を確認します。筋肉が要因なのか、関節の動きが要因なのか。ここで進め方が変わります。
施術は鍼灸で行い、手技は使いません。足首そのものには鍼を刺さず、離れた場所のツボを使います。押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。
院長は「腕と足の鍼灸治療協会」の会員です。また現在もS.CインテルナシオナルでU-15のコーチを務めています。
※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。
変わらないという方へ
かふう西台整骨院では、足首の動く範囲を実際に測ります。
当院でお受けできる状態かどうかも含めて、お答えします。
かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL 072-779-5345
完全予約制/駐車場1台あり/腕と足の鍼灸治療協会 会員院

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