結論
捻挫のあと、いつから走れるかは期間ではなく3つの条件で判断します。
① 片脚立ちの左右差がない ② 片脚で10回跳べる ③ 速歩き30分で痛まない。この3つが揃ってから走ります。
「2週間経ったから」「痛くないから」で再開すると、また捻ります。
足首を捻った。腫れも引いて、歩けるようになった。でも、走っていいのか分からない。
この記事では、何をもって復帰を判断するかをお伝えします。
「軽い捻挫なら2週間」といった目安を見かけます。ただ、実際には人によって大きく違います。
| 要素 | かかる時間への影響 |
|---|---|
| 損傷の程度 | 靭帯が伸びただけか、部分的に切れているかで違います |
| 固定したか | 初期に固定したかどうかで、その後が変わります |
| 過去の捻挫歴 | 初めてか、何度目かで条件が違います |
| リハビリの有無 | ただ休んだか、バランス練習をしたかで差が出ます |
| 競技の種類 | 直線を走るのと、方向転換が多いのとでは別です |
同じ「2週間休んだ」でも、中身が違えば結果は変わります。だから期間ではなく、体の状態で判断します。
両手を腰に当て、片脚で立ちます。まず健側、次に患側。
目を開けて30秒、目を閉じて20秒。左右で同じようにできるかを見ます。
目を閉じるほうが重要です。視覚の補正が使えず、足首のセンサーだけで立つことになります。
患側の脚だけで、その場で10回連続ジャンプします。
着地のたびに痛む、ぐらつく、怖さがある。このどれかがあれば、まだ走る段階ではありません。
走る動作は、片脚ジャンプの連続です。
早足で30分歩いてみてください。
歩行中も、その日の夜も、翌朝も痛まない。ここまで確認できたら、走る準備ができています。
POINT
3つのうち、ひとつでも引っかかるなら待ってください。「痛くなくなったから復帰」ではなく、「左右差がなくなったから復帰」。この判断ができれば、癖になるのを避けられます。
3つの条件が揃ったら、いきなり元の練習量に戻さないでください。
- まっすぐ走る(ジョグ) 直線を、ゆっくりしたペースで15分程度。平坦で安定した路面を選んでください。終わったあとと翌朝、痛みが出ないか確認します。
- スピードを上げる 直線でのダッシュを入れます。まだ方向転換はしません。この段階で問題なければ次へ。
- ゆるやかな方向転換 8の字走行、大きめのカーブ。ここが捻挫の再受傷が起こりやすい段階です。スピードを落として始めてください。
- 急な切り返し・サイドステップ 90度、180度の方向転換。サイドステップ。競技に近い動きに入ります。
- 対人・実戦 相手がいる状況では、予測できない動きが入ります。ここまで段階を踏んでから復帰してください。
- 走っている最中に痛む
- 走り終わった数時間後に痛む
- 翌朝に痛む、腫れている
- 方向転換で「グキッとしそう」な感覚がある
どれかが出たら、ひとつ前の段階に戻って1週間続けてください。進むより、戻るほうが早いことがあります。
壁の近くで、片脚立ち。目を開けて30秒、慣れたら目を閉じて。さらに慣れたら、クッションや畳んだタオルの上で。朝晩、左右1分ずつ。
捻挫で傷ついたセンサーの働きを取り戻す作業です。これをしないまま復帰すると、繰り返します。
壁の前に立ち、つま先を壁から10cm離します。かかとを床につけたまま、膝を壁に近づける。10回。
捻挫のあとは、足首を上に反らせる動きが制限されていることがよくあります。この状態だと、着地のたびに足首が外側へ逃げやすくなります。
横向きに寝て、上の脚をまっすぐ伸ばしたまま持ち上げます。20回×2セット。
お尻の筋肉が着地の衝撃を受け止められないと、その分が足首に集まります。
※感じ方には個人差があります。転倒に注意し、無理のない範囲で行ってください。
- くるぶしの骨そのものを押すと激痛
- 足の甲の外側(小指側の付け根)を押すと痛い
- 受傷直後、4歩以上続けて歩けなかった
- 足首が大きく腫れ、内出血が広がっている
捻挫と思っていても、骨折していることがあります。この記事の復帰プランは、骨折がないことが前提です。まだ受診していない方は、まず整形外科へ行ってください。
試合が2週間後です。間に合いますか?
状態によります。3つの条件が揃っているなら、段階を踏みながら出場できる場合もあります。揃っていない場合は、出場の可否を含めて相談が必要です。当院では、続けながら進める方法があるかも含めてお答えしています。
テーピングをすれば走れますか?
テーピングは再受傷のリスクを減らす助けになりますが、走れる状態かどうかの判断とは別です。3つの条件が揃っていない段階でテーピングに頼ると、悪化させることがあります。
走らずに練習に参加してもいいですか?
走る以外のメニューであれば、参加できることが多いです。筋トレ、体幹、上半身、戦術練習。全体練習に参加できるだけでも、精神的な負担がかなり違います。
腫れが引かないのですが
損傷の程度によっては、腫れが数週間残ることがあります。ただ、2週間以上まったく変化がない、むしろ増している場合は、一度受診してください。
何度も捻っています。今回も同じですか?
繰り返している方は、センサーの働きが落ちている可能性が高い。今回こそ、バランス練習を組み込んでから復帰してください。それをしないと、また同じことが起こります。
かふう西台整骨院では、いつから走れるかを、3つの条件を実際に確かめながら判断します。
片脚立ちの左右差、片脚ジャンプ、足首の動く範囲。数字と反応で見るので、感覚だけの判断になりません。
骨折を疑うサインがある場合、まだ受診していない場合は、施術より先に整形外科の受診をご案内します。
施術は鍼灸で行い、手技は使いません。足首そのものには鍼を刺さず、離れた場所のツボを使います。押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。
院長は現在もS.CインテルナシオナルでU-15のコーチを務めています。試合が近いときに「休め」としか言われないつらさは、身をもって知っています。段階的な戻し方も、競技の実情を踏まえてご相談できます。
※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。
まずはご相談ください
3つの条件を実際に確かめて、今の段階をお伝えします。
現役U-15コーチが対応します。
かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL 072-779-5345
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