結論
シンスプリントでやってはいけないことは、大きく7つあります。
もっとも多いのが「痛いところを強く押す」と「我慢して走り続ける」。どちらも逆効果です。
そして最も避けるべきなのが、疲労骨折かどうかを確かめないまま練習を続けることです。
すねの内側が痛い。シンスプリントかもしれない。
何をすればいいかを調べる方は多いのですが、シンスプリントでやってはいけないことは、あまり書かれていません。この記事ではそこをまとめました。
シンスプリントは、骨を覆う膜(骨膜)に負担が集まっている状態です。そこへ強い刺激を加えると、その場はほぐれた感じがしても、翌日に重くなることがあります。
「痛気持ちいい」を求めて押し込むのは、シンスプリントでやってはいけないことの代表格です。
ほぐすなら、すねではなくふくらはぎ。すねの内側に付く筋肉は、ふくらはぎとつながっています。手前をゆるめるほうが理にかなっています。
これが最も危険です。
シンスプリントと疲労骨折は、同じ「すねの内側が痛い」で現れます。ただ、対応がまったく違う。取り違えたまま走り続けると、骨が折れます。
見分ける最大のポイントは、痛む範囲の広さです。
- すねの一点を押すと、飛び上がるほど痛い
- その場で片脚ジャンプをすると、その一点に響く
- 安静にしていても、夜も痛む
- 痛む場所が腫れている、熱を持っている
- 痛みで体重をかけられない
ひとつでも当てはまるなら、走るのを止めて整形外科へ行ってください。疲労骨折は、発症から2〜3週間経たないとレントゲンに写らないことがあります。
シンスプリントは、走り始めに痛み、途中で少し軽くなることがあります。だから続けてしまう。
ただ、痛みが引いたのは組織が温まっただけです。負担がかかり続けていることに変わりはありません。
その証拠に、練習が終わって数時間後や、翌朝にまた痛みます。ここで気づかず続けると、疲労骨折へ進むことがあります。
意外かもしれませんが、これもシンスプリントでやってはいけないことのひとつです。
安静にしていれば、痛みは落ち着きます。ただ、負担を集めていた原因は何も変わっていません。
ふくらはぎの硬さ。足のアーチ。シューズ。練習量と路面。ここが同じままなら、再開したときに同じことが起こります。
休んでいる期間こそ、原因を見直すタイミングです。
反動をつけると、筋肉は防御反応で逆に縮もうとします。伸ばしているつもりが、伸びていません。
じんわり20〜30秒。これが正解です。
ふくらはぎのストレッチは2種類やってください。膝を伸ばした状態で腓腹筋、膝を軽く曲げた状態でヒラメ筋が伸びます。
ソールがすり減ると、クッション性が落ちるだけでなく、着地の角度が変わります。
かかとの外側だけ極端に減っている靴を履き続けると、その傾きが毎歩ごとに繰り返されます。
逆に、新しいシューズに変えた直後も要注意です。今までと違う接地になるため、そこから痛み出すことがあります。
焦る気持ちは分かります。ただ、同じ場所を繰り返し痛めるほうが、結果的に長引きます。
段階的に戻してください。目安はこのくらいです。
1週目は以前の50%、2週目は70%、3週目は85%、4週目で元の量。走行距離は週10%以上増やさないのが基本です。
シンスプリントでやってはいけないことの裏返しが、やるべきことです。
- まず、痛む範囲を指でなぞって確かめる(広いか、一点か)
- 疲労骨折を疑うサインがあれば、整形外科へ
- すねではなく、ふくらはぎをゆるめる
- ストレッチは2種類、じんわり20〜30秒
- 足指でタオルをたぐり、土踏まずを使えるようにする
- シューズのソールの減り方を確認する
- 練習量・路面・環境の変化を振り返る
POINT
シンスプリントは、体の状態と同じくらい環境の変化で起こります。痛み出した時期に何が変わったか。練習量、路面、シューズ、身長の伸び。ここを振り返ってみてください。
※感じ方には個人差があります。痛みが強く出る場合はすぐに中止してください。
※無理のない範囲で行ってください。
湿布を貼るのはやってはいけないことですか?
いいえ、問題ありません。一時的に痛みが和らぐことはあります。ただ、負担のかかり方そのものは変わらないため、湿布だけで済ませるのは避けてください。ストレッチと環境の見直しを並行してください。
アイシングはしたほうがいいですか?
練習直後に熱感がある場合は有効です。15分程度を目安に、タオル越しに当ててください。直接氷を長時間当てるのは避けます。ただし、常に冷やし続ける必要はありません。
部活は完全に休ませるべきですか?
疲労骨折を疑うサインがなければ、量を調整しながら続けられる場合もあります。ダッシュやジャンプ系のメニューだけ減らす、硬い路面を避ける、といった方法があります。ただし疲労骨折が疑われる場合は、はっきり止めてください。
どのくらいで走れるようになりますか?
状態と、痛み出してからの期間によって大きく違います。数週間の方と数か月の方では、かかる時間が変わります。断定してお伝えできる性質のものではありません。
サポーターは効きますか?
ふくらはぎを圧迫するタイプは、その場の負担を減らす助けになります。ただ、原因そのものに働きかけるものではありません。外せば元の状態に戻るため、ストレッチと並行して使ってください。
かふう西台整骨院では、まずすねの内側を指でなぞって痛みの範囲を確かめます。広い範囲なのか、一点なのか。ここで対応が分かれるからです。
疲労骨折を疑うサインがある場合は、施術より先に整形外科の受診をご案内します。病院に行くべき方を通わせ続けるのは、私たちの仕事ではないと考えています。
シンスプリントと判断した場合も、すねそのものに鍼を刺すことはありません。離れた場所のツボを使い、押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。
院長は「腕と足の鍼灸治療協会」の会員です。また現在もS.CインテルナシオナルでU-15のコーチを務めています。練習がどう組まれ、大会前に何が起きるのか。指導する側として現場にいるからこそ、分かることがあります。
※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。
お困りではありませんか
かふう西台整骨院では、押して痛い場所を確かめてから施術します。
当院でお受けできる状態かどうかも含めて、お答えします。
かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL 072-779-5345
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