結論
変形性膝関節症で、すり減った軟骨を元に戻すことはできません。そこは正直にお伝えします。
ただし、膝にかかる負担のかかり方は変えられます。太ももの前、お尻、足首。この3つは年齢に関係なく変えられる部分です。
画像の状態と痛みの強さは、必ずしも一致しません。
整形外科で変形性膝関節症と言われた。「年齢のせい」「軟骨がすり減っている」と説明された。
それで、これからどうすればいいのか。この記事では、診断を受けたあとにできることをお伝えします。
変形性膝関節症について、できることとできないことを、はっきり分けておきます。
| 内容 | |
|---|---|
| できないこと | すり減った軟骨を元に戻す 骨の変形を元に戻す |
| 変えられること | 太ももの前の筋力 お尻の筋肉の働き 股関節と足首の動き 歩き方、立ち上がり方 1日の膝への負担量 |
軟骨を再生させると謳うものには、慎重になってください。整骨院や鍼灸院にできるのは、関節そのものではなく、その周りへの働きかけです。
ここは、あまり知られていない事実です。
レントゲンで同じような状態でも、痛みがほとんどない方もいれば、日常生活がつらい方もいます。画像所見と症状の強さは、必ずしも比例しません。
違いを生むのは、次のような要素です。
- 太ももの前の筋肉が働いているか
- お尻の筋肉が着地の衝撃を受け止められているか
- 股関節と足首が動くか
- 1日にどれだけ膝を使っているか
- 膝まわりの筋肉が硬くなっていないか
POINT
「変形性膝関節症だから仕方ない」と言われて、それきりになっている方が多くいらっしゃいます。関節の変化は戻せませんが、そこにかかる負担は変えられます。ここが分かれ目です。
変形性膝関節症で、この2つの動作がつらい方は多い。理由があります。
どちらも、膝に体重の数倍の負担がかかる動作だからです。
椅子から立つとき、太ももの前の筋肉が体を持ち上げます。この筋肉が弱くなっていると、膝の関節そのもので支えることになります。
下りるとき、着地の衝撃を太ももの前の筋肉が受け止めます。ここが働かないと、衝撃が直接関節に届きます。
上りより下りがつらいのは、このためです。
寝ているあいだ、膝は動かない時間が続きます。その間に関節まわりが固まり、動き始めに突っ張る感じが出ます。動いているうちに軽くなるのが特徴です。
変形性膝関節症で、最も優先度が高い運動です。
椅子に浅く腰かけ、片脚をゆっくり前に伸ばして5秒キープ。ゆっくり下ろします。左右10回ずつ。
反動をつけないこと。ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす。下ろすときのほうが筋肉は働きます。
膝を伸ばしきったときに痛む場合は、少し手前で止めて構いません。
仰向けに寝て、両膝を立てます。お尻を持ち上げて5秒キープ、ゆっくり下ろす。10回。
股関節が働くようになると、膝の肩代わりが減ります。膝は股関節と足首にはさまれた関節です。上が動かなければ、そのしわ寄せが膝に来ます。
腰が反らないよう、お腹に軽く力を入れてください。
運動ではありませんが、これが最も即効性があります。
下りるときは、手すりを使い、つらくないほうの脚から先に下ろす。一段ずつ両足を揃えて下りても構いません。
膝への衝撃がかなり変わります。「みっともない」と思われるかもしれませんが、痛みを抱えて下りるより、はるかに理にかなっています。
※感じ方には個人差があります。痛みが強く出る場合はすぐに中止してください。
※無理のない範囲で行ってください。
- 正座を避け、椅子の生活に切り替える
- 和式トイレを避ける
- 低い椅子より、高めの椅子を選ぶ
- 重い荷物を持つときは、台車やキャリーを使う
- クッション性のある靴を履く
- 家の中でも、かかとを支える室内履きを使う
POINT
膝を使わないようにするのではなく、負担の大きい動作を減らすことが目的です。まったく動かないでいると、太ももの筋肉が落ちて、かえって膝に負担が集中します。
よく聞かれます。結論としては、歩くこと自体は続けてください。
ただし条件があります。
- 痛みが強い日は無理をしない
- 長距離を一度に歩くより、短く分ける
- 硬いアスファルトより、土や公園の道を選ぶ
- クッション性のある靴を履く
- 歩いた翌日に痛みが増すなら、量を減らす
膝がつらいときは、水中歩行やプールもよい選択肢です。体重の負担が減った状態で、筋肉を使えます。
診断を受けたあと、次のような対応が行われます。
- 消炎鎮痛剤の処方(内服・外用)
- ヒアルロン酸の関節内注射
- インソール(足底板)の処方
- 膝装具
- リハビリテーション
- 進行した場合の手術(骨切り術、人工関節)
当院はこれらと並行して通っていただけます。注射の予定がある場合は、その日程をお知らせください。
- 膝が急に大きく腫れた
- 熱を持っている、赤くなっている
- 発熱をともなう
- 膝に力が入らず、ガクッと崩れる
- 膝の中で「引っかかる」感じが出てきた
- 安静にしていてもズキズキ痛む、夜間に強くなる
- 転倒などの直後に痛み出した
関節の炎症や、別の損傷が加わっている可能性があります。主治医に相談してください。
変形性膝関節症は進行しますか?
関節の変化は、時間とともに進むことがあります。ただ、進み方には個人差が大きく、negativeに決まっているわけではありません。膝にかかる負担が減れば、進み方も変わってきます。
サプリメントは効きますか?
軟骨成分のサプリメントについては、明確な効果が確認されているとは言えない状況です。摂取したものがそのまま軟骨になるわけではありません。期待しすぎないほうがよいと思います。
ヒアルロン酸注射を受けています。並行して通えますか?
受けていただけます。注射の予定がある場合は、その日程をお知らせください。施術のタイミングを調整します。
体重を減らしたほうがいいですか?
膝にかかる負担は、体重に比例して増えます。歩くだけで体重の数倍、階段の下りではさらに大きな力がかかります。ただ、膝が痛い状態で運動量を増やすのは難しい。水中歩行など、膝への負担が少ない方法から始めるのが現実的です。
手術しかないと言われました
進行の程度によっては、そうした判断になることがあります。当院は手術の可否を判断する立場にありません。ただ、手術を選ばない場合でも、膝まわりの状態を整えることはできます。主治医の説明を踏まえてご相談ください。
杖を使っていますが、通えますか?
お受けいただけます。院の前に駐車場を1台分ご用意しています。段差など気になる点があれば、ご予約時にお知らせください。
かふう西台整骨院では、まずどの動作でつらいかを、実際に動きながら確かめます。立ち上がり、階段の下り、歩行。日常のどこに負担が集まっているかが、ここで見えてきます。
あわせて、太ももの前の筋肉の働き、お尻の筋肉、股関節と足首の動きを確認します。変えられる部分がどこにあるかを探すのが、最初の作業です。
施術は鍼灸で行い、手技は使いません。膝関節やお皿のまわりに直接鍼を刺すこともありません。離れた場所のツボを使い、押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。
繰り返しますが、関節の変化そのものを元に戻すものではありません。負担のかかり方を変えることが目的です。そこは正直にお伝えしたうえで、進め方をご相談します。
まだ医療機関を受診されていない方には、まず整形外科をおすすめしています。当院は診断ができません。
※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。
あきらめてしまう前に
関節の変化は戻せませんが、負担のかかり方は変えられます。
当院でお受けできる状態かどうかも含めて、お答えします。
かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL

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