私はフットサルの選手として、全国大会に3回出場しました。3位入賞、関西リーグ優勝、兵庫県代表としても活動していました。
そのあいだに、アキレス腱を何度も痛めています。フットサルという競技が、なぜアキレス腱に負担を集めるのか。自分の体で通ってきたことを、施術者の立場から書きます。
サッカー経験者がフットサルを始めると、多くの人が最初の数か月で下腿のどこかを痛めます。同じ球技なのに、体への負担がまったく違うからです。
理由は3つあります。
体育館の床は、土や芝と比べて衝撃を吸収しません。着地のたびに返ってくる力が、そのまま下腿に届きます。
サッカーの試合で90分走るより、フットサルの試合で20分動くほうが、アキレス腱への衝撃回数が多いことも珍しくありません。
コートが狭いぶん、ボールに触る頻度が高く、方向転換が絶え間なく続きます。
アキレス腱に最も負担がかかるのは、走っているときではありません。急に止まるとき、そして切り返すときです。体重の何倍もの力が、ブレーキをかけるアキレス腱に集中します。
フットサルシューズは、床の感覚を拾うために意図的にソールが薄く作られています。プレーの精度は上がりますが、クッション性は犠牲になっています。
加えて、ヒールドロップ(かかととつま先の高低差)が小さいモデルが多い。これはアキレス腱が伸ばされる角度が大きくなることを意味します。
POINT
硬い床、頻繁なストップ&ターン、薄いソール。この3つが重なるのがフットサルです。アキレス腱にとっては、条件が揃いすぎています。
コーチとして現場にいると、選手が痛みを訴えるタイミングには傾向があると感じます。
- サッカーからフットサルに切り替えた直後
- 久しぶりに復帰した最初の1か月
- 大会前で練習が週2回から週4回に増えた
- 新しいシューズに変えた直後
- 屋外コートから体育館に会場が変わった
- 社会人で、週末だけ集中的にプレーしている
最後のパターンは特に多いです。平日はデスクワークで座りっぱなし、週末だけ全力で動く。ふくらはぎが硬いまま急に負荷をかけることになります。
椅子に座って、痛むほうの足を反対の膝に乗せます。アキレス腱を親指と人差し指でつまむように触ってみてください。
かかとの骨の上から、ふくらはぎに向かって少しずつ位置をずらします。どこでいちばん痛むか。反対側と比べて太くなっていないか。
次の出方にも心当たりがないか確認してください。
- 朝、起きて最初の数歩がこわばる
- 練習の序盤は痛いが、温まると軽くなる
- 練習が終わって数時間後に痛くなる
- 階段の上りやつま先立ちでズキッとする
「温まると軽くなる」が、いちばん厄介です。プレー中は動けてしまうので、そのまま数か月続けてしまう。私自身、これで長引かせた経験があります。
- ふくらはぎの後ろで「ブチッ」という音や衝撃を感じた
- 後ろから蹴られたような感覚があった
- つま先立ちがまったくできない
- かかと周辺が大きく腫れた、内出血が広がっている
- アキレス腱に触れると、へこんでいる部分がある
フットサルは、アキレス腱断裂が起こりやすい競技のひとつです。30代以降でプレーを再開した方は特に注意してください。自己判断せず、整形外科を受診してください。
壁に両手をつき、痛むほうの脚を後ろへ引きます。かかとを床につけたまま、まず膝を伸ばして20〜30秒。次に膝を軽く曲げて20〜30秒。
膝を伸ばすほうで腓腹筋、曲げるほうでヒラメ筋が伸びます。練習後だけでなく、練習前にも入れてください。硬いまま急にストップ&ターンを繰り返すのが、いちばん危険です。
同じシューズを使い続けると、ソールの減り方が一定方向に偏ります。2足を交互に使うだけで、足への当たり方が変わります。
また、フットサルシューズはインソールを入れ替えるだけでも変わります。薄いソールを補う方法として、試す価値があります。
軽いジョギングだけで済ませていませんか。フットサルで必要なのは、止まる動作と切り返しに体を慣らすことです。
短い距離のダッシュとストップ、サイドステップ、切り返し。これを段階的に強度を上げながら入れてください。いきなりゲーム形式に入るのが、最も負担がかかります。
週1回だけ全力で動くのは、体にとって負担の大きいパターンです。平日に軽くでもふくらはぎを動かしておくだけで、週末の当たり方が変わります。
※感じ方には個人差があります。痛みが強く出る場合はすぐに中止してください。
※無理のない範囲で行ってください。
痛みがあるけれど、大会が控えている。この状況は、私自身が何度も経験しました。
そういうとき、「休みなさい」としか言われないつらさは分かります。だから当院では、続けながら進める方法があるかどうかを、状態を見たうえでお答えします。
完全に止めるべき状態なら、はっきりそう伝えます。ただ、調整しながら続けられる場合もあります。
- ダッシュとジャンプ系のメニューだけ量を落とす
- ゲーム形式の時間を短くする
- 体育館での練習を減らし、屋外に振り替える
- アップとクールダウンの時間を確保する
かふう西台整骨院では、最初に押して痛い場所を指で特定するところから始めます。腱の中央部なのか、かかとの骨との付着部なのか。ここで見立てが変わります。
そのうえで、ふくらはぎの硬さ、足首の動き、足のアーチ、そして動作を確認します。アキレス腱に負担を集めているのは、たいてい腱そのものではありません。
施術は鍼灸で行い、手技は使いません。アキレス腱そのものには鍼を刺しません。離れた場所のツボを使い、押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。
院長は「腕と足の鍼灸治療協会」の会員として、アキレス腱炎の鍼灸を修めています。また現在もS.CインテルナシオナルでU-15のコーチを務めています。練習がどう組まれ、大会前に何が起きるのか。指導する側として現場にいるからこそ、分かることがあります。
練習メニューの調整についても、競技の実情を踏まえてご相談できます。
※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。
まずはご相談ください
続けながら進める方法があるかどうか、状態を見てお答えします。
フットサル経験者・現役U-15コーチが対応します。
かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL 072-779-5345
完全予約制/駐車場1台あり/腕と足の鍼灸治療協会 会員院

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