「かかとの少し上が痛い」とおっしゃる方に、私がまずお願いすることがあります。ご自身の指で、痛む場所を探していただくことです。
アキレス腱まわりの痛みは、押して痛む場所がどこかによって、見立ても進め方も変わります。この記事では、その確かめ方をお伝えします。
椅子に座って、痛むほうの足を反対の膝に乗せます。アキレス腱を、親指と人差し指でつまむように触ってみてください。
かかとの骨の上から、ふくらはぎに向かって。少しずつ位置をずらしながら、どこでいちばん痛むかを探します。
POINT
強く押す必要はありません。つまんだときに「あ、ここ」と反応が返ってくる場所があれば、そこが手がかりになります。
もっとも多いのがここです。アキレス腱そのものに負担が集まっているタイプで、ランナーや部活で走る競技の方に多く見られます。
この位置が痛む場合、腱が太くなっていたり、しこりのような硬さに触れたりすることがあります。反対側の足と比べてみると、違いが分かりやすいです。
アキレス腱がかかとの骨に付いている部分です。ここが痛む場合、靴のかかとの硬い部分(カウンター)が当たって痛みが出ることもあります。
足首を上に反らせたときに強く痛むのが特徴です。中央部のタイプとは、お伝えするセルフケアの内容も変わります。
アキレス腱とかかとの骨の間には、滑液包というクッションがあります。ここに炎症が起きている場合、腱そのものというより腱の奥のほうに痛みを感じます。
腱をつまんでも痛みが出にくく、かかとの後ろを両側から挟むように押すと反応が出ます。
場所と同じくらい大事なのが、いつ痛むかです。次のうち、当てはまるものを確認してみてください。
- 朝、起きて最初の数歩がこわばる
- 走り始めは痛いが、温まると軽くなる
- 運動が終わったあと、しばらくしてから痛くなる
- 階段の上りやつま先立ちでズキッとする
- 休むと軽くなるが、再開するとまた戻る
「温まると軽くなる」という出方は、放置されやすいので注意が必要です。練習中は問題なく動けてしまうため、痛みを抱えたまま数か月過ごしてしまう方が少なくありません。
- ふくらはぎの後ろで「ブチッ」という音や衝撃を感じた
- つま先立ちがまったくできない
- かかと周辺が大きく腫れた、内出血が広がっている
- 強い痛みで体重をかけられない
- アキレス腱に触れると、へこんでいる部分がある
これらはアキレス腱断裂が疑われるサインです。自己判断せず、整形外科を受診してください。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐ、体の中でもっとも太い腱です。歩く、走る、跳ぶ。そのたびに大きな張力がかかります。
ただ、同じように走っていても痛くなる人とならない人がいます。違いを生むのは、次のような要素です。
| 要素 | どう関係するか |
|---|---|
| ふくらはぎの硬さ | 足首を上に反らせる動きが出にくくなり、腱に張力が集中します |
| 足のアーチ | 扁平足や回内傾向があると、腱がねじれる方向の負担を受けます |
| 股関節の使い方 | 股関節が使えていないと、その分を下腿が肩代わりします |
| 練習量の変化 | 急に増えると、組織が元の状態に戻る時間が足りなくなります |
| 路面とシューズ | 硬い路面、すり減ったソールは負担を増やします |
痛んでいるのはアキレス腱ですが、負担を集めているのはその手前です。ここを確かめずに腱だけを見ても、動かせばまた同じことが起こります。
壁に両手をつき、痛むほうの脚を後ろへ引きます。かかとを床につけたまま、まず膝を伸ばして20〜30秒。次に膝を軽く曲げて20〜30秒。
膝を伸ばすほうで腓腹筋、曲げるほうでヒラメ筋が伸びます。両方やることに意味があります。左右2セットずつ、無理のない範囲で。
椅子に座り、ゴルフボールを土踏まずの下で3分ほど転がします。足底からふくらはぎ、アキレス腱はひと続きにつながっているため、足裏が硬いままだと足首の動きが出にくくなります。
かかと部分がつぶれた靴、ソールがすり減った靴は負担が増えます。走行距離は週10%以上増やさないのが目安です。
※感じ方には個人差があります。痛みが強く出る場合はすぐに中止してください。
※無理のない範囲で行ってください。
かふう西台整骨院では、最初に押して痛い場所を指で特定するところから始めます。腱の中央部なのか、付着部なのか、その奥なのか。ここで見立てが変わるからです。
施術は鍼灸で行います。手技は使いません。そしてアキレス腱そのものには鍼を刺しません。離れた場所のツボを使い、施術中は押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。
院長は「腕と足の鍼灸治療協会」の会員として、アキレス腱炎の鍼灸を修めています。また現在もS.CインテルナシオナルでU-15のコーチを務めているため、競技を続けながらの進め方も一緒に考えられます。
※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。
お困りではありませんか
かふう西台整骨院では、押して痛い場所を確かめてから施術します。
当院でお受けできる状態かどうかも含めて、お答えします。
かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL 072-779-5345
完全予約制/駐車場1台あり/腕と足の鍼灸治療協会 会員院

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