結論
連戦で足が壊れるのは、疲労が抜けないまま同じ場所に負荷がかかるからです。
試合中にできることは限られています。差がつくのは、試合と試合のあいだ、そして夜の過ごし方です。
やることは3つ。足を高くする、ふくらはぎをゆるめる、靴を脱いで休ませる。
1日2試合、2日間で4試合。大会になれば、こういう日程が当たり前に組まれます。
最後の試合で足が動かない。翌朝に張りが残る。この記事では、連戦で足を持たせるために何ができるかをお伝えします。
練習の積み重ねで起こる痛みと、連戦で起こる痛みは、仕組みが違います。
| 起こり方 | |
|---|---|
| 通常の練習 | 週単位で負荷が積み重なる。回復の時間が間にある |
| 連戦 | 数時間、あるいは一晩しか間がない。疲労が抜けないまま次の試合に入る |
加えて、大会では強度が上がります。練習試合とは走る量もぶつかり合いも違う。普段の練習では起きない負荷が、短い間隔で繰り返されます。
- ふくらはぎが硬くなり、足首が動きにくくなる
- 着地の衝撃を、筋肉で受け止めきれなくなる
- お尻の筋肉が働かなくなり、膝と足首に負担が回る
- 反応が遅れ、危険な角度に入っても立て直せなくなる
- かばう動きが出て、反対側の脚にも負担がかかる
最後の試合で捻挫が増えるのは、これが理由です。技術が落ちるのではなく、守る仕組みが働かなくなります。
使える時間によって、やることを変えてください。
足を高くして、靴を脱ぐ。これだけです。
ベンチや床に座り、バッグやクッションに足を乗せます。心臓より高い位置に。
靴を脱ぐのは、足の圧迫を解くためです。短時間でも、履いたままと脱いだのとでは違います。
この時間にストレッチを無理に入れる必要はありません。
足を高くしたうえで、ふくらはぎのストレッチを2種類。
壁に手をつき、かかとを床につけたまま膝を伸ばして20〜30秒。次に膝を軽く曲げて20〜30秒。左右2セットずつ。
そのあと、足裏をボールで転がします。土踏まずを中心に2〜3分。テニスボールでも構いません。
最後に、軽く歩いて体を冷やしきらないようにしてください。
上に加えて、一度しっかり横になってください。座っているより、足を高くして寝るほうが回復します。
熱感や張りが強い場所があれば、タオル越しに15分冷やします。
次の試合の40分前から、段階的にアップを始めます。いきなり全力は避けてください。
POINT
どの時間帯でも共通するのが、「足を高くする」です。道具もいらず、効果が分かりやすい。試合の合間に座ったまま足を下げているのが、いちばんもったいない過ごし方です。
できることは少ないですが、ゼロではありません。
立ったままでも、足首を10回動かすだけで血流が変わります。硬くなったふくらはぎに、短い刺激を入れておく。
つりかけた段階なら、ゆっくり伸ばすと落ち着きます。ただ、完全につった状態で勢いよく伸ばすと、筋を傷めることがあります。
いったん力を抜いて、落ち着いてからゆっくり伸ばしてください。水分と塩分の補給もあわせて。
フットサルのように交代が自由な競技では、出ずっぱりを避けるだけで負荷が変わります。
指導者の立場で言えば、連戦の日は交代を細かく使います。1人の選手に負荷が集中しないよう配分する。これが結果的にチームの戦力を保ちます。
翌日も試合がある日の夜が、いちばん差がつきます。
- 風呂で温める。ただし、熱感や腫れがある場所がある場合は、そこだけ避けてください
- 風呂上がり10分以内にストレッチ。ふくらはぎ2種類、太ももの前と裏、お尻の外側
- 足裏をボールで転がす。3分程度
- 足を高くして寝る。クッションや座布団を重ねて、かかとを乗せます
- シューズを乾かす。濡れたままだと、翌日の足のトラブルにつながります
POINT
夜に強いマッサージを受けるのは避けてください。疲労した筋肉に強い刺激を加えると、翌朝にだるさが残ることがあります。軽くさする程度に留めるのが無難です。
起きたときに、次の4つを確かめてください。
- 最初の数歩で、かばう動きが出ていないか
- 特定の一点に、昨日より強い痛みが出ていないか
- 腫れや熱感が出ていないか
- 片脚立ちが、左右同じようにできるか
全体的な張りやだるさは、連戦では出て当然です。問題は、一点に集中した痛みが出ているかどうか。ここが分かれ目になります。
| 症状 | 連戦で増える理由 |
|---|---|
| 足首の捻挫 | 疲労で反応が遅れ、危険な角度で立て直せなくなる |
| ふくらはぎの肉離れ | 硬くなった状態で全力のダッシュを繰り返す |
| アキレス腱炎 | ふくらはぎが硬いまま跳び続け、腱に張力が集中する |
| シンスプリント | 着地の衝撃を受け止めきれず、すねに回る |
| 膝の痛み | お尻の筋肉が働かなくなり、膝がねじれる |
どれも「疲労して守る仕組みが働かなくなる」という同じ背景から起こります。だから、合間の過ごし方が効きます。
連戦では、テーピングの出番があります。ただし使い分けが必要です。
| 考え方 | |
|---|---|
| 向く使い方 | 過去に捻挫した足首の再受傷を防ぐ。土踏まずを支える |
| 避ける使い方 | 今ある痛みを隠して、そのまま出場させる |
痛みが隠れると、本人も周りも「いける」と判断してしまいます。痛みは、体が出している制限の合図です。
また、1日貼りっぱなしは避けてください。試合が終わったら剥がし、皮膚を休ませます。
- 一点を押すと、飛び上がるほど痛い
- かばわないと歩けない
- 片脚で跳べない、着地が崩れる
- 腫れが出てきた、熱を持っている
- 昨日より明らかに痛みが強い
その試合で勝つために、残りの大会を失わせるのは割に合いません。判断するのは大人の役目です。
- 「ブチッ」という音や衝撃を感じた
- つま先立ちがまったくできない
- 受傷直後、4歩以上続けて歩けなかった
- 関節の形が変わっている、しびれがある
骨折やアキレス腱断裂が疑われます。画像で確認できるのは医療機関だけです。
※感じ方には個人差があります。
※無理のない範囲で行ってください。
試合の合間に食べるものは?
消化に負担のかからないものを、少量ずつ。時間が短いほど固形物は避けたほうが無難です。水分は小まめに。汗をかく日は塩分もあわせて。詳しい内容は、栄養の専門家にご相談ください。
試合の合間に寝てもいいですか?
3時間以上あるなら、横になる価値があります。ただ深く眠りすぎると起きたあと体が重くなるので、20〜30分程度が目安です。そのあとアップの時間を確保してください。
アイシングは毎試合したほうがいいですか?
熱感や腫れがある場所があれば有効です。ただ、疲労だけなら必須ではありません。冷やしすぎると、次の試合で動きが硬くなることもあります。15分を目安に、必要な場所だけ。
こむら返りを防ぐには?
水分と塩分の補給、ふくらはぎの柔軟性、疲労の蓄積。この3つが関わります。連戦では完全に防ぐのは難しいので、出たときに無理に伸ばさないことも覚えておいてください。
2日目の朝、張りが強いのですが
全体的な張りは連戦では出て当然です。風呂かシャワーで温め、ストレッチをしてからアップに入ってください。ただし、一点に集中した痛みがある場合は別の判断が必要です。
大会が終わったあとは何をすべきですか?
数日は負荷を落としてください。大会直後に通常練習へ戻すと、疲労が抜けないまま次の積み重ねが始まります。この時期に痛みが出る選手が多いのは、このためです。
かふう西台整骨院では、大会の日程を踏まえてご相談できます。
次の試合がいつか、何試合あるか、間に何時間あるか。それによって、その日にできることも、お伝えするセルフケアも変わります。
痛みがある場合は、まず押して痛い場所を指で特定します。一点に集中しているのか、広い範囲なのか。疲労骨折や断裂を疑うサインがあれば、施術より先に整形外科の受診をご案内します。
施術は鍼灸で行い、手技は使いません。痛む場所そのものには鍼を刺さず、離れた場所のツボを使います。押して痛い場所の変化をご自身で確かめていただきながら進めます。
院長は現在もS.CインテルナシオナルでU-15のコーチを務めています。連戦の日程で何が起きるかを、指導する側として知っています。「休め」以外の選択肢も含めて、一緒に考えられます。
※お身体の状態や経過には個人差があります。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断にかわるものではありません。
という方へ
日程を踏まえて、今できることをお伝えします。
当院でお受けできる状態かどうかも含めて、お答えします。
かふう西台整骨院|〒664-0875 兵庫県伊丹市野間北2-10-17|TEL 072-779-5345
完全予約制/駐車場1台あり/腕と足の鍼灸治療協会 会員院

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