中背部・下背部の筋肉構造
中背部と下背部の筋肉は、それぞれ異なる役割を持ちながら、体全体の動きや姿勢に大きな影響を与えます。
- 下背部: 背中の下、骨盤に近い部分で、主に広背筋が位置しています。
- 中背部: 背中の中央あたりに位置し、僧帽筋の下部、菱形筋、広背筋で構成されています。また、深層には脊柱起立筋群が背中に沿って走っています。
中背部・下背部の筋肉が硬くなる原因
長時間のデスクワークや車の運転など、同じ姿勢を続けることは、これらの部位の筋肉を硬くしやすくします。
- 僧帽筋・菱形筋の硬さ: 首や肩の凝りの原因になります。
- 広背筋の硬さ: 腰痛を引き起こすことがあります。
- 脊柱起立筋の柔軟性不足: 不良姿勢の大きな要因となります。
さらに、背中の筋肉が硬くなることで呼吸が浅くなり、自律神経の不調にもつながることがあります。そのため、これらの筋肉をしっかりとストレッチすることが重要です。
中背部・下背部をほぐすためのストレッチ方法
1. テニスボールを使ったストレッチ
- 仰向けになり膝を曲げます。
- 背中の下にテニスボールを置き、両手は頭の後ろに置きます。
- 両膝を屈伸しながらボールを転がし、背中をほぐします。
時間: 30秒
2. フォームローラーを使ったストレッチ
- フォームローラーに背中を乗せて仰向けになります。
- 両膝を屈伸しながらローラーを転がし、背中をほぐします。
時間: 30秒
3. 中背部を伸ばすストレッチ
- 両足を腰幅に開いて立ちます。
- 両腕を伸ばして体の前で両手を組みます。
- 膝を軽く曲げて背中を丸め、頭を両腕の間に倒しながら腰を引いて中背部をストレッチします。
時間: 呼吸をしながら30秒
4. 下背部を伸ばすストレッチ
- 両足を腰幅に開いて立ちます。
- 両腕を伸ばして体の前で両手を組みます。
- 膝を軽く曲げて背中を丸め、頭を倒しながら引き、上体を右側に捻ります。
- 下背部の左側を伸ばすストレッチです。左右を変えて同様に行います。
時間: 呼吸をしながら30秒キープ
コメント